島根の地盤は大丈夫?地盤調査の流れ・改良費の目安・見積りで揉めないコツ
公開: 2024.01.31 更新: 2026.02.17
島根県松江市周辺は粘土質の地盤が広がるエリアもあり、場所によっては土砂崩れや液状化への備えが欠かせません。だからこそ、地盤調査の流れと結果の読み方を押さえたうえで、改良費の目安や見積りで揉めないポイントまで整理しておくことが大切です。島根でも南海トラフ地震を含む地震リスクを意識し、地盤に合わせた基礎選定や必要な補強(杭状補強など)を検討していきましょう。なお、近年の注文住宅ではベタ基礎が主流ですが、メリットだけでなくコスト面も含めて判断する視点が求められます。記事の後半では、こうした前提を踏まえて島根で相談しやすい住宅会社3選も紹介します。
目次
島根県の地盤と注文住宅建築の注意点
松江市の地質は宍道湖周辺からの堆積物により粘土質で、特に黒田町や末次町などは地盤が軟弱です。軟弱な地盤では土砂崩れや液状化現象が起きやすく、過去にも発生した事例があります。
◇改良費が出やすい土地の特徴
ここで押さえたいのが、改良費が出やすい土地の特徴です。
特徴1:谷を埋めた盛土や造成地 地盤が不均一になりやすく、補強範囲が広がりやすいでしょう。
特徴2:田んぼや湿地の跡 地下水位が高いことが多く、軟らかい層が残る場合があります。
特徴3:斜面地や段差のある敷地 擁壁や排水も含めて追加費用が出やすいかもしれません。
一方で、最終判断は地盤調査の結果で決まります。
◇地盤調査〜改良の工程
家づくりでは「いつ何が起きるか」を先に把握しておくと、改良費の説明や見積りの行き違いを減らせます。地盤調査〜改良〜基礎工事までの流れは、概ね次の工程です。
STEP1|計画・事前整理(着工前)
- 造成地かどうか/高低差/水はけ/周辺の地形など、気になる点をメモ
- 不安要素を先に共有しておくと、調査結果の説明が理解しやすくなります
STEP2|地盤調査(現地)
- 調査で「地耐力」「沈下のリスク」「地下水位の影響」などを確認
- ここで分かるのは“改良が必要かどうか”だけでなく、“基礎の考え方”にも直結します
STEP3|判定・方針決定(調査結果の説明)
- 改良の要否を判断し、基礎(例:ベタ基礎の前提・補強の必要性)も含めて方向性を整理
- この段階で確認すべきは、次の3点です
- なぜ改良が必要か(目的:何を防ぐか)
- どこまで施工するか(対象範囲・深さ)
- 施工後に期待する状態(どの程度の安定を目指すか)
- なぜ改良が必要か(目的:何を防ぐか)
STEP4|工法・範囲の決定 → 見積り(費用のすり合わせ)
- 改良が必要な場合、工法と施工範囲を決め、費用・工期を見積もります
- 見積りで揉めないコツは、**「改良が必要になった理由」「対象範囲」「施工後に期待する状態」**を同じ言葉で揃えて説明してもらうこと
- さらに、以下も**“費目を分けて”**確認すると行き違いが起きにくくなります
- 改良工事/基礎工事のどちらに含まれる費用か
- 残土処理、重機搬入、追加掘削など周辺作業が含まれるか
- 改良工事/基礎工事のどちらに含まれる費用か
STEP5|地盤改良 → 基礎工事へ(施工)
- 改良工事を実施し、その後に基礎工事へ進みます
- 前後関係(改良→基礎)を押さえておくと、追加対応が出たときも判断しやすくなります
相談先を選ぶときは、調査結果の説明で「改良が必要になった理由」「対象範囲」「施工後に期待する状態」を同じ言葉でそろえてくれるかも確認しておくと安心です。
◇松江市の地質と地盤強度
松江市の地質は、宍道湖周辺から流れ出る砂や泥などの堆積物で形成されています。しかし、斐伊川が堆積物を運び、砂が宍道湖に溜まったため、松江市内一体は粘土質の地盤が広がっています。特に黒田町や末次町などは地盤が軟弱とされています。
◇地盤が弱いと発生する災害
地盤が弱い地域では、土砂崩れと液状化現象が発生しやすくなります。液状化現象は、地震の際に地層が液体状になる現象で、地下水位が高く、地盤が軟弱な土地で発生しやすいと言われています。また、大雨や地震による液状化現象が過去にも松江市で発生した例があります。
また、松江市周辺でも、地震時には地下水位が高い砂質地盤などで液状化が起きる可能性があるため、ハザードマップ等でリスクを確認しておきましょう。
◇注文住宅建築で注意すべき点
地盤の特性を考慮した注文住宅を建てる際のポイントは以下です。
・基礎選定
地盤の状態に応じて適切な基礎設計を行うことが重要です。地盤が軟弱な場合は、杭状の地盤補強を検討しましょう。
・雨水・排水処理
地盤が軟弱な地域では、雨水の浸透に注意が必要です。適切な雨水・排水システムを設置し、地盤の安定性を保ちましょう。
・建築材料
地盤の特性に合った建築材料を選ぶことが重要です。特に盛土に使用する場合は、材料の吸水膨張や強度に注意が必要です。
島根県での注文住宅建築は、地盤の特性を正確に把握し、適切な対策を講じることが安全かつ快適な生活を実現する鍵となります。地元の専門家と協力し、地盤に配慮した住まいを建てることを推奨します。
南海トラフにも注意が必要~島根の地震

島根県の地震は主に浅い地震で、県内や県境付近で頻繁に発生しています。震度4以上の揺れもよく観測され、南海トラフ地震の可能性も高まっています。その他、プレート境界による地震活動や陸域での浅い地震も島根県で発生し、地震への備えが不可欠です。
◇地震の分布
島根県で発生する地震は、大きく分けて浅い地震と深い地震に分類されます。近年の地震活動を見ると、島根県内で発生する地震はすべて浅い場所で発生しています。また、島根県と鳥取県の県境から広島県との県境にかけて、地震が頻繁に発生している地域があります。
◇震度4以上の地震
島根県では震度4以上の揺れが観測されることがあります。震度は「その地点での揺れの強さ」を示す指標で、震源までの距離や地盤条件によっても変わります。
過去の揺れ方を参考にしつつ、建物の耐震性や家具固定などの備えを進めておきましょう。
◇プレート境界の地震と南海トラフ
島根県周辺で起こる地震は、プレート境界の地震だけでなく、海洋プレート内で発生する地震や、陸域の浅い地震など複数のタイプがあります。どのタイプでも揺れ方や影響が変わるため、地域の地震特性を踏まえて備えを進めましょう。
南海トラフでは約100〜150年の周期で大地震が発生しており、昭和東南海地震(1944年)と昭和南海地震(1946年)などが過去に発生しました。これらの地震により、島根県内で死者や負傷者が出たほか、住宅や道路、橋梁、堤防にも被害が発生しました。
◇その他の地震活動
島根県では南海トラフ以外にも、安芸灘から伊予灘、豊後水道にかけての地域で、フィリピン海プレート内の地震も発生しています。また、島根県内陸域や沿岸域での浅い地震も過去に大きな被害を引き起こしたことがあります。1872年の浜田地震はその一例で、死者や住家の全壊など多くの被害が発生しました。
近年の注文住宅ではベタ基礎が主流
近年、注文住宅の建築において、ベタ基礎が主流となっています。ベタ基礎は、基礎全体を鉄筋とコンクリートで一体化し、建物自体の重さや地震、台風などの外力に対抗する構造です。
注文住宅の基礎はベタ基礎が多く採用されています。公的機関の調査でも、べた基礎の割合が高い一方で、布基礎も一定数採用されており、土地条件や設計方針に応じた選択が必要です。
ベタ基礎にはいくつか特徴があります。まず、その耐震性が挙げられます。ベタ基礎は、柱や壁がある場所以外にも鉄筋とコンクリートを配置するため、地震時に基礎全体が面で力を受け、高い耐震性を持っています。また、液状化現象が発生した際にも、不等沈下が発生しづらいとされています。
さらに、シロアリ被害や湿気侵入の防止にも優れています。ベタ基礎は地面をコンクリートで覆うため、シロアリの侵入経路を塞ぎ、湿気の侵入を防ぎます。これにより、木材腐朽菌の発生を抑制し、建物の耐久性を向上させます。
ただし、ベタ基礎にはコスト面と寒冷地での適応に関するデメリットも存在します。ベタ基礎は多くの鉄筋とコンクリートを必要とし、材料費用が高騰し、残土処理費用や人件費もかさんでしまいます。また、寒冷地では地中凍結による基礎のダメージを考慮しなければなりません。そのため、地域や環境に応じて適切な基礎構造を選ぶことが重要です。
島根では粘土質の地盤が広がるエリアもあり、地盤調査の結果によっては改良や基礎計画の考え方が変わります。まずは「改良が必要になった理由」「対象範囲」「施工後に期待する状態」をそろえて説明してもらい、見積りの内訳まで含めて判断していきましょう。
そのうえで、島根で相談しやすい住宅会社を3社紹介します。
地盤に強い住宅会社3選(島根で相談しやすい)

石川工務店

出典元:石川工務店
| 会社名 | 有限会社石川工務店 |
| 住所 | 島根県出雲市塩冶町781-19 |
| 電話番号 | 0853-22-7165 |
| 公式サイトURL | https://daiku-is.jp/ |
島根は粘土質で地下水位の影響を受けやすい土地もあり、調査結果によっては改良や基礎の考え方が変わります。石川工務店は、地元の土地条件を前提にした提案がしやすく、「なぜ改良が必要か」「どこまで施工するか」を言葉で整理しながら進めたい人に向きます。見積りの段階では、改良費だけを単体で見るのではなく、基礎計画とのセットで説明してもらうと、納得感が出やすいでしょう。地盤の不安を“説明の分かりやすさ”で解消しながら進めたい人に心強い、のような会社です。
地盤調査の結果を“基礎の選び方”までつなげてくれる
改良の要否だけでなく、基礎の方向性(ベタ基礎を基本にするのか、補強が必要かなど)まで一緒に整理してもらえると判断が早くなります。調査結果の説明で「目的(何を防ぐか)」「範囲」「施工後に期待する状態」をそろえて話してくれる会社は、追加費用の行き違いも起きにくいと言えるでしょう。
◯あわせて読みたい記事
◯さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます
石川工務店の公式HPはこちら
一条工務店

| 会社名 | 株式会社一条工務店 松江展示場 |
| 本社所在地 | 〒690-0017 島根県松江市西津田1-9-40 |
| 電話番号 | 0853-24-0111 |
| 公式サイトURL | https://www.ichijo.co.jp/guide/detail/?exhId=736 |
地盤が不安なエリアほど、施主側は「説明の基準がぶれないこと」に安心感を持ちやすいものです。一条工務店は仕様や検討の枠組みが明確な分、地盤調査後も話が進めやすく、判断が後ろ倒しになりにくい傾向があります。とくに島根のように液状化や斜面地の影響も気になる地域では、調査結果を踏まえた対応を“いつ・何で決めるか”がクリアだと、打ち合わせが整理しやすいでしょう。判断基準が明確で、調査後の手戻りを減らしやすい、のような会社です。
見積りが増えるポイントを“費目分け”で先に潰しやすい
揉めやすいのは、改良工事と基礎工事のどちらに費用が入るのかが曖昧なときです。残土処理、重機搬入、追加の掘削など、周辺作業がどこまで含まれるかを費目で分けてもらえると、あとから「聞いていない」が起きにくくなります。地盤の説明と見積りをセットで受け止めるのがコツです。
◯合わせて読みたいはこちら
性能で注目を集める一条工務店!注文住宅のこだわりと評判をご紹介
タナカホームズ

引用元:タナカホームズ益田店公式HP
| 会社名 | タナカホームズ益田店 |
| 本社所在地 | 〒698-0041 島根県益田市高津5-2-60 |
| 電話番号 | 0856-32-3434 |
| 公式サイトURL | https://www.tanaken.co.jp/ |
島根では、造成地や田んぼ跡、段差のある敷地など、土地の履歴や水はけで改良費が出やすいケースがあります。タナカホームズは、土地条件の整理から相談しやすく、計画段階で不安材料を洗い出してから地盤調査に進みたい人に合います。「調査をしてから考える」だけでなく、「調査前に気になる点をメモして相談する」という記事内の流れとも相性が良いでしょう。土地選びの段階から地盤リスクを見立てて、段取りよく進めたい人に向く、のような会社です。
“計画段階のメモ”を活かして調査~改良までの段取りが組みやすい
造成地かどうか、高低差、周辺の水はけなど、気になる点を先に共有しておくと、調査結果の見方が分かりやすくなります。改良が必要になった場合も、範囲と深さで費用が変わるため、施工内容を具体的に示してもらうことが大切です。段取りが見えると、追加対応が出たときも判断しやすくなります。
◯合わせて読みたい記事はこちら
高品質の住宅を低価格で提供するタナカホームズの評判を紹介
まとめ|島根は“地盤調査の読み解き”で費用と安心感が決まる

島根の土地は粘土質や地下水位の影響を受けやすいケースがあり、地盤調査の結果次第で改良費や基礎の選択が変わります。大切なのは、改良の有無だけで判断せず、「なぜ必要か」「どこまで施工するか」「いくらかかるか」を同じ言葉で整理して、見積りの行き違いを防ぐことです。
ベタ基礎は耐震性や防湿・防蟻面でメリットがある一方、条件によってコストが増えることもあります。調査結果を踏まえて、基礎計画・排水計画・改良工事の範囲までセットで比較し、納得できる住まいづくりにつなげましょう。
この記事を読んだ人におすすめの記事はこちら
関連する記事
石川工務店(出雲市)の口コミ・評判|性能・価格・向く人向かな...
1968年創業の石川工務店は、修行を積んだ職人による丁寧な施工を強みとする出雲市の建築会社です。木造軸組工法を用いた家づくりを行っており、ウェルネスト...
島根県で人気のエリアと注文住宅を建てる際気を付けたいポイント
島根県は、出雲地域、石見地域、隠岐地域の3つに大別されます。県域のほぼ90%が山地・丘陵地であり、平地はわずかです。一般的に温暖で穏やかな地中海性気候...