高気密高断熱がお得なのは本当?気になるコストを徹底解説
2023.11.28![](https://shimane-housebuilder.com/wp/wp-content/uploads/2023/11/28054278_m.jpg)
高気密高断熱住宅は、建設費用が高いというイメージがありますが、実際には長期的な視点で見ると非常にお得な選択肢です。光熱費の削減により、35年間で約283万円の節約が期待できます。
また、補助金制度を利用することで、建築費用を一部カバーできる場合もあります。高気密高断熱住宅を検討する際は建築費だけでなく、光熱費等のランニングコストについても考慮する事が重要です。
高気密・高断熱の家は高額?建築費用について
島根県においても高気密・高断熱の家を建てる場合、建築費用について気になることの一つが坪単価です。坪単価は、建築にかかる費用を1坪(約3.3平方メートル)あたりで示したもので、建築プロジェクトの予算を評価する重要な要素です。高気密・高断熱の家が一般的な住宅と比較して高額なのか、住宅の種類別に坪単価について解説します。
ローコスト住宅の坪単価
ローコスト住宅メーカーにおける高気密高断熱住宅の坪単価は、一般的に約33万円から55万円程度です。しかし、希望する仕様やデザイン、追加のオプションによっては、坪単価が上昇することがあります。予算をしっかりと考慮し、オプションにかかる費用に留意する必要があります。
一般的なハウスメーカーの坪単価
一般的なハウスメーカーや工務店が提供する高気密高断熱住宅の坪単価は、約43万円から75万円程度です。これらの住宅は、一般的な仕様でも高い気密性と断熱性を備えているため、性能に納得しながらも、希望の仕様やデザインを追加する場合はオプション費用が別途必要です。ハウスメーカーや工務店との予算調整が必要です。
高級住宅メーカーの坪単価
高級住宅メーカーによる高気密高断熱住宅の坪単価は、約73万円から105万円程度です。これには高級なデザイン、設備、アフターフォローサービスなどが含まれています。高い品質とアフターサポートが提供されるため、高額な価格設定となります。
高気密高断熱住宅の価格は、坪単価に加えて、希望の仕様やデザインに関連するオプション費用が別途必要です。建築前に予算計画をしっかり立て、ハウスメーカーや工務店と協力して適切な調整を行うことが重要です。また、高気密高断熱性能による省エネ効果を考慮することで、将来的なランニングコストの削減も期待できます。
ランニングコストは?気になる光熱費
高気密高断熱の家が快適な室温を維持する一方、気になるのは光熱費です。この点について詳しく解説いたします。
冷暖房コストが削減
高気密高断熱の家は、優れた断熱性能と気密性能を備えています。これにより、室内の温度を快適に保つのに必要なエネルギーが大幅に削減されます。具体的には、昭和期に多く建てられた無断熱住宅と比較して、冷暖房にかかる電気代が約60%も削減できることがあります。
高気密高断熱の家は、夏の冷房や冬の暖房におけるコストを劇的に軽減し、家計にやさしい暮らしを実現します。さらに、エネルギー消費の削減により、二酸化炭素の発生量も小さくなり、環境にも貢献します。
高気密高断熱住宅は長くすむほどお得
高気密高断熱の家は、長期的に見るとさらにお得です。昭和55年以前に建てられた無断熱の住宅と比較すると、35年間の冷暖房費に大きな差が生まれます。高気密高断熱の家では、単純計算で約283万円もの節約が可能であり、ライフプランにも大きな影響を与えます。さらに、冷暖房機器の使用頻度や寿命も向上し、交換コストを低減できます。
性能を上げてさらにお得に
高性能な断熱性能を持つ家を建てることで、冷暖房費をさらに抑えることができます。専門家による最新の研究結果によれば、特に寒冷地域で高性能な断熱を実現した場合、年間で約19万円もの冷暖房費の差が生まれます。初期費用がかかる断熱の投資は、約10年で回収できるとされています。その後は毎年約19万円の光熱費の節約が可能で、35年後には約480万円もの利益が生まれることになります。
高気密高断熱の家は、高性能な断熱と気密性能により、冷暖房エネルギーの消費を大幅に削減し、光熱費を抑えることができます。これにより、家計に優しいだけでなく、環境にも配慮した暮らしを実現できるのです。
高気密・高断熱の注文住宅をお得に建てるには
高気密高断熱住宅は、光熱費を削減しランニングコストを抑えるメリットがありますが、通常の住宅よりも購入価格が高いというデメリットがあります。しかし、高気密高断熱住宅を含む省エネ住宅で特定の条件を満たす場合、補助金が適用され、お得に注文住宅を建てることが可能です。以下でその制度を紹介します。
ZEH補助金(新築・購入)
対象となる人: 新築住宅を建築・購入する人
対象となる住宅: ZEH(ゼッチ)住宅またはZEH+住宅
補助額:
ZEH住宅:55万円/戸
ZEH+住宅:100万円/戸
条件: 経済産業省のZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たすことが必要です。また、新築または購入した場合が対象です。
※ZEH住宅(Net Zero Energy House)は、生活で必要なエネルギーを太陽光発電や省エネルギー設備を通じて生み出すため、年間のエネルギー消費量と生産量がほぼゼロに近い住宅のことを指します。
次世代ZEH+(注文住宅)実証事業
対象となる人: 新築住宅を建築する人
対象となる住宅: 次世代ZEH+住宅
補助額: 100万円/戸
条件: ZEH+住宅を新築し、特定の要件を満たす必要があります。また、蓄電システム、V2H充電設備、燃料電池、太陽熱利用温水システム、太陽光発電システム(10kw以上)のいずれか1つを導入している必要があります。
次世代HEMS実証事業
対象となる人: 新築住宅を建築する人
対象となる住宅: 次世代ZEH+住宅
補助額: 112万円/戸
条件: ZEH+住宅を新築し、特定の要件を満たし、蓄電システムまたはV2H充電設備を導入し、AIやIoT技術などによる最適制御を行う仕組みを備えている必要があります。
こどもみらい住宅支援事業(新築・購入)
対象となる人: 18歳未満の子を有する子育て世帯、または夫婦のいずれかが39歳以下の若者夫婦世帯
対象となる住宅: ZEH住宅、認定長期優良住宅、認定低炭素住宅、性能向上計画認定住宅、一定の省エネ性能を持つ住宅
補助額: 最大100万円(ZEH住宅の場合)
条件: 対象となる住宅を建築または購入し、特定の省エネ性能を持つことが必要です。
地域型住宅グリーン化事業(新築・購入)
対象となる人: 地域の中小工務店が建築・リフォームする人
対象となる住宅: 長期優良住宅(ZEH水準)、認定長期優良住宅、ZEH住宅、Nearly ZEH住宅、ZEH Oriented住宅、低炭素住宅(ZEH水準)
補助額: 最大140万円/戸(一定の条件を満たす場合)
条件: 地域の中小工務店が建築またはリフォームし、特定の住宅性能を満たす必要があります。
これらの補助金制度を活用することで、高気密高断熱の住宅を建てる際に光熱費の削減と併せて、一定の経済的な支援を受けることができます。
高気密・高断熱の家を建てる場合、一般的なハウスメーカーで坪単価は約43万円から75万円程度になります。性能を高めるほど費用は高額になりますが、高気密高断熱の住宅はその特性から光熱費の大幅な削減が期待できます。この性能により、電気代が約60%も削減でき、長期的に見ても光熱費が大幅に節約できます。
高気密・高断熱の家は長く住むほどお得で、35年間で約283万円もの節約が期待されます。さらに、高性能な断熱性能を備える家を建てることで、約10年で投資を回収し、35年後には約480万円の利益が生まれることもあります。
高気密・高断熱の注文住宅をお得に建てるためには、補助金制度を利用することができます。例えば、ZEH補助金、次世代ZEH+実証事業、次世代HEMS実証事業、こどもみらい住宅支援事業、地域型住宅グリーン化事業などがあります。これらの制度を活用することで、光熱費の削減と建築費用の一部を補助金でカバーすることができます。
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