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高性能住宅の特徴と島根で快適に過ごす為の家づくり | 島根県出雲市・松江市の住宅メーカー・工務店おすすめ3選

住宅性能

高性能住宅の特徴と島根で快適に過ごす為の家づくり

住宅性能

公開:2024.07.22 更新:2024.12.09

画像出典:フォトAC

高性能住宅は、現代の住まいにおいて快適さ、耐久性、エネルギー効率の面で多くの利点を提供します。特に島根県の気候特性を考慮すると、適切な断熱性と気密性を備えた住宅が重要です。

夏の高温多湿や冬の厳しい寒さ、さらに多雨多湿の環境に対応するため、高性能住宅は外気の影響を最小限に抑え、快適な室内環境を維持します。また、省エネ性を高めるために太陽光発電システムの導入も効果的です。

高性能住宅とは?多くの人に選ばれる理由

高性能住宅とは、性能面で優れた特徴を持つ住宅のことですが、なぜ多くの人々に選ばれるのでしょうか。近年、快適さや省エネ、耐久性などを重視した住宅が増えており、特に高性能住宅はその利点が注目されています。

◇高性能住宅とは

高性能住宅とは、断熱性、気密性、耐震性、省エネ性など、住む人が快適に生活できるために必要な性能が優れた住宅のことを指します。これらの性能が高い住宅は、エネルギー効率が良く、夏冬問わず快適な室温を保ち、環境にも優しい特徴を持っています。高性能住宅には、明確な基準や定義は存在しませんが、一般的に重要視される要素は以下の5つです。

断熱性

断熱性が高い住宅は、外気の温度が室内に影響を与えにくく、季節を問わず快適な室温を保ちます。これにより、冷暖房効率が向上し、エネルギー消費が抑えられるため、光熱費の節約にもつながります。

気密性

気密性が高い住宅は、室内外の空気の出入りを防ぎ、温度の安定性を保ちます。特に花粉やPM2.5などの外部からの有害物質を防ぐ役割もあり、健康的で快適な生活空間を提供します。

耐久性

高性能住宅は、耐久性が高いため、長期間にわたって快適な住環境を維持することができます。特に「長期優良住宅」に認定された住宅では、構造や素材にこだわることで、数十年から100年程度にわたって耐久性を発揮することが可能です。

耐震性

日本は地震が多い国であるため、耐震性が高い住宅が求められます。住宅の耐震性は、耐震等級という基準で評価され、耐震等級2以上であれば、より強い地震にも耐えることができます。

省エネ性

高性能住宅は、断熱性や気密性の高さから省エネ性にも優れています。冷暖房効率が良く、太陽光発電システムや省エネ設備を導入することで、さらなるコスト削減が可能です。これにより、環境負荷を軽減し、長期的な経済メリットを享受できることが特徴です。

◇多くの人に選ばれる理由

高性能住宅が多くの人に選ばれる理由は、快適で安全な生活環境を提供できる点にあります。特に冬の時期に、暖房をつけている部屋以外が寒くて当たり前と感じることが多いですが、高性能住宅は断熱性や気密性に優れているため、外の寒さの影響を受けにくく、家全体を均等に暖めることができます。

その結果、部屋間で温度差が生じにくく、寒暖差が原因で起こるヒートショックなどの健康リスクも予防できます。さらに、日本は地震が多い国であるため、住宅には耐震性が重要です。高性能住宅は、耐震性の基準が非常に高く設定されており、長期優良住宅として認定されている場合、最低でも耐震等級2をクリアしています。

この耐震等級2は、小学校や公民館と同等の耐震性を持ち、災害時に避難所として活用される建物と同じレベルの強さを示しています。これにより、高性能住宅は台風や地震などの自然災害にも強く、いざという時に安心して過ごすことができるため、多くの人々に選ばれています。

島根の気候の特徴は?湿度が住居にもたらす影響

松江城の堀川遊覧船

画像出典:フォトAC

島根県は、日本海に面した位置にあり、独特の気候特性を持っています。そのため、住まいに関して考慮すべきいくつかの重要なポイントを抑えることが必要です。

◇夏は暑く冬は寒いため寒暖差が大きい

島根県は、夏は高温多湿で蒸し暑く、冬は寒さが厳しい地域です。夏には日本海からの湿った空気が流れ込み、気温が上がると同時に湿度も高くなります。冬には、シベリアからの寒気が流れ込み、寒さが一層厳しくなります。

この寒暖差の大きさは、建物の断熱性能や気密性に大きな影響を与えます。適切な断熱対策を施さないと、夏の暑さや冬の寒さが室内に直接影響し、快適な住環境を維持することが難しくなります。

◇雨量が多く湿度が高い

島根県は全県的に温暖な気候を持っていますが、日本海側に位置しているため、冬場には日本海から雲が流れ込みやすく、曇りや雨、雪の日が多くなります。このため、島根県の気候は「日本海側気候」に分類され、冬に降水量がピークとなるのが特徴です。

島根県の年平均気温は12℃〜15℃で、年間の降水量は1,600mm〜2,300mmと多めです。特に梅雨期と冬期に降水量が集中し、梅雨の終わりには集中豪雨に見舞われることもあります。2020年の年間降水量は2,015mmで、全国で19位となっています。

また、冬期には北西からの強い季節風が湿気を運んでくるため、曇りや雨、雪の日が多くなります。

◇高い湿度が住人や住居に与える影響

湿度が高い環境は、家の劣化や住人の健康に様々な影響を与えます。湿気を放置すると、カビや害虫が発生しやすく、住環境が悪化します。特に、湿度が高くなるとカビが繁殖し、風通しの悪い場所や水回り、窓周りなどで見られます。カビはダニやチャタテムシを引き寄せ、アレルギーや喘息の原因にもなります。

湿気は家の構造にも影響を与え、木製のフローリングが膨張したりきしんだりすることがあります。さらに、湿気を含んだ木材を食べるシロアリの被害も考えられます。健康面では、湿気が体調不良や熱中症を引き起こす原因になることもあります。湿気対策をしっかり行うことは、家や健康を守るために重要です。

高気密の住宅は湿度が高い?

高性能住宅は高気密であるため、湿度が高くなると考える人も少なくありません。しかし、実際には湿度が低く快適に過ごせる住宅環境が実現されています。

◇高性能の換気システムを備える

高性能住宅は、高気密であると同時に、高性能の換気システムを備えています。換気システムは、室内の空気を定期的に入れ替えることで、湿気を効果的に排出し、新鮮な空気を取り入れることが可能です。

特に、熱交換型の換気システムは、外気を取り入れる際に熱を回収し、室温を保ちながら換気を行うため、湿度をコントロールし、快適な室内環境を維持できます。

◇換気システムは常に稼働する方が良い

高性能住宅において、換気システムは常に稼働していることが望ましいです。定期的な換気ではなく、24時間連続して稼働させることで、室内の湿度や汚染物質を常に低く保つことが可能です。

高気密な住宅であっても、湿気や有害物質が蓄積しないようにするためには換気システムを連続稼働させる必要があります。また、連続稼働することで、結露やカビの発生を防ぎ、室内の空気質を向上させることができます。

◇外壁や窓の素材の選択も重要

高断熱の家では、外壁と内壁の間に断熱材を入れたり、断熱性が高い窓を使用したりすることで断熱性能を高めています。しかし、高気密高断熱住宅において、外気の影響を受けやすい部分が「窓」です。たとえ高気密高断熱の家を建てても、窓やアルミサッシが熱を伝えてしまうと、室内の温度を快適に保つ性能が大きく低下してしまいます。

窓が外気の影響を受けると、室温と外気温の差が生じ、その結果、窓ガラスやサッシの表面に結露が発生します。結露はカビの発生を促し、家そのものの劣化の原因にもなります。これを防ぐためには、断熱性が高い窓を選ぶことが重要です。

たとえば、複層ガラスや断熱サッシを採用することで、熱の伝わりを抑え、結露の発生を防ぐことができます。また、外壁の断熱材選びも重要で、適切な素材を使用することで、家全体の断熱性能を向上させることができます。

高性能な家を見極めるためには?

注文住宅を依頼する際、高性能住宅に対応できるハウスメーカーかどうかを見極めることが重要です。

◇断熱材の性能

断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。無機質繊維系のグラスウールやロックウールは価格が安く耐火性もありますが、シックハウス症候群の原因となる有害物質が含まれていることがあります。

天然素材系の羊毛やセルロースファイバーは環境に優しく有害物質の心配がないですが、コストが高くなります。発泡プラスチック系の断熱材は湿気に強く、耐水性があり施工も容易ですが、価格がやや高めです。断熱塗料は施工が簡単でリフォームにも適していますが、他の断熱材に比べると効果が劣ることがあります。

断熱材を選ぶ際には、家の構造や使用する場所に合わせて適切な素材を選ぶことが重要です。断熱材の厚さや性能、施工方法を考慮し、隙間なく施工することで気密性を高め、結露を防ぐことができます。結露は住宅の寿命に悪影響を与えるため、適切な断熱材選びが快適で長持ちする住まいを実現する鍵となります。

◇気密性能の確認

気密性の高さも、高性能住宅に欠かせない要素です。気密性能の指標として「C値」という数値が用いられます。C値は住宅の隙間面積を表し、数値が小さいほど気密性が高いことを示します。一般的に、C値が1.0以下であれば高気密住宅とされています。

新築住宅を建てる際には、住宅メーカーに気密測定の結果を確認することが重要です。建築後に行われる気密測定の結果を確認し、C値が基準を満たしているかを確かめましょう。また、メーカーがどのような施工方法で気密性を確保しているかを詳しく説明してもらうことも大切です。

◇換気システムの性能

高気密・高断熱住宅において、換気システムの性能は快適な住環境を維持するために欠かせません。換気システムには、大きく分けて自然換気と機械換気がありますが、高性能住宅では機械換気、特に熱交換型のシステムが推奨されます。

熱交換型換気システムは、外気を取り入れる際に室内の温度を保持するため、エネルギー効率が高く、室内の温度や湿度を一定に保つことができます。住宅メーカーに対して、使用している換気システムの種類や性能、メンテナンスの方法について詳しく確認することが重要です。


高性能住宅は、断熱性、気密性、耐震性、省エネ性などが優れた住宅で、快適で安全な住環境を提供します。特に、エネルギー効率が良く、冷暖房費が節約できるだけでなく、地震に強く、健康にも配慮されています。

島根県のように湿度が高く、寒暖差が大きい地域では、高性能住宅の断熱性や気密性が重要です。湿度管理に関しては、高性能住宅は高気密ながらも換気システムを備えており、湿気を効果的に排出できます。

換気システムを24時間稼働させることで、カビや結露を防ぎ、室内の空気を常に清潔に保ちます。さらに、断熱材や気密性能、換気システムの選定も、高性能住宅の重要な要素です。適切な選択をすることで、長期的に快適でエコな生活が実現できます。

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