島根で安心して暮らし続ける為に!注文住宅の土地選びのポイントと地盤調査
2024.02.26島根県で注文住宅を建てる際、地域の気候や地形リスクを理解し、適切な土地選びが重要です。美しい自然と温暖な気候が魅力ですが、豪雨や地盤の問題もあります。ハザードマップや地盤調査でリスクを把握し、安全性を確保しましょう。また、境界やインフラ整備も考慮し、将来を見据えた選択が必要です。
島根県での安全な住まい探しと災害への備え
島根県は気候が温暖で住みやすい一方、豪雨や地形的なリスクもあります。マイホームの土地選びでは注意が必要です。特に豪雨による災害や地すべり、がけ崩れの危険性がある地域は避けるべきです。安全な暮らしのために、地形や災害リスクを十分に調査し、事前の下調べが重要です。
◇島根県の気候と土地選びのポイント
島根県ではUターンやIターンでマイホームを建てる人が増加しています。「住みたい田舎」ベストランキングで雲南市が第1位にランクインするなど、注目を浴びている島根県ですが、一方で豪雨が多いエリアとしても知られています。
島根県は北側を日本海に接する中国地方の都道府県で、東西の長さが200kmにも及ぶ細長い形状が特徴です。同県は出雲大社がある出雲市や島根県の県庁所在地である松江市のある東部の出雲地方、西部の石見(いわみ)地方、そして隠岐諸島で構成される隠岐地方の3つで構成されています。
石見地方は世界遺産に指定されている石見銀山遺跡があることでも有名で、毎年、多くの観光客が訪れています。
気候は年間の平均気温が12℃〜15℃と温暖で、日本海側といっても冬場も寒さがそれほど厳しくありません。ただし、梅雨前線の関係で集中豪雨に見舞われることも多く、マイホームのための土地探しをする際には注意が必要です。
また、山岳部は降雪量がかなり多い地域もありますので、できるだけ避けて土地探しをすることを推奨します。
◇島根で暮らすなら気を付けたい自然災害
島根県は豪雨が多く、地形・地質的な問題から地すべりやがけ崩れなどの災害が起こりやすい地域があります。島根県では急傾斜地崩壊防止施設や土石流災害防止施設などの整備に努めていますが、土地探しをする際には十分な下調べが必要です。
豪雨で増水した川に車が転落する事故なども起きているため、地すべりしやすい地域や川の側を避けて土地選びをすることが重要です。
島根で安心して暮らすための土地選びのポイント
島根県に注文住宅を建て、安心して暮らすためには慎重に土地選びをすることが肝心です。まず、ハザードマップをよく確認し、土地選びのポイントを把握した上でマイホームに理想的な土地を探しましょう。
◇ハザードマップを確認
ハザードマップとは特定の地域における自然災害や事故のリスクを示す地図のことです。島根県で安心して暮らせるマイホームを建てるには、まずハザードマップを確認しましょう。
ハザードマップには洪水や地震、土砂崩れ、火山噴火などの自然災害の他に、化学物質の漏れや工場の事故、あるいは交通事故などの事故リスクも含まれます。それらの情報を確認することによって、自然災害や事故に備えることが可能です。
ハザードマップは自治体のホームページで確認できる他、紙に印刷されたハザードマップを役所で直接もらうこともできます。また、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」からは、自治体が作成した「わがまちハザードマップ」と災害リスク情報が地図に重ねて表示されている「重ねるハザードマップ」の両方にアクセスできます。
◇土地選びのポイント
土地選びの際には、地すべりやがけ崩れが起きる可能性のある地域を避けることが大切です。ハザードマップである程度の見当はついても、細かいことに関しては判断が難しいため、ハウスメーカーの専門家のアドバイスを受けることが大切です。
他にも、風通しや日当たりも重要です。周囲に建物や雑木林があるかどうかなどをチェックすると同時に、周囲の土地が空き地の場合には、家が建てられた際の日当たりなども想定して土地を選びましょう。
電気やガス、上下水道などのインフラがきちんと整備されているかどうかも忘れずにチェックすべきです。都市ガスが整備されていない土地の場合、プロパンガスを使用しなければならず、ガス代が割高になることがあります。また、立地や周囲の環境も快適に生活するためには重要な要素です。近くに学校や病院、大きなスーパーがあるかどうか、駅やバス停から近いかどうかも忘れずに確認しましょう。
注文住宅の土地探しで後悔しないために
交通便や景観が良くても、地盤が弱い場所は避けるべきです。不同沈下や境界不明などの問題が発生する可能性があります。安心のためには地盤調査が必要で、スウェーデン式サウンディング試験では5万円程度、ボーリング調査は25〜30万円かかります。
◇買ってはいけない土地とは
交通のアクセスが便利で見晴らしの良い土地でも、地盤がもろい土地は購入を避けるべきです。地盤がもろい土地は、補強のために膨大な費用がかかり、補強が不十分な場合、「不同沈下」と呼ばれる現象が起こることがあります。
不同沈下というのは、建物の重みで家が傾いてしまう現象のことで、窓やドアが開けにくくなったり、外壁にひびが入ったりすることがあります。
また、境界がはっきりとしていない土地も要注意です。長年に渡って所有者が変わっていない土地の場合、境界を隣人との口約束で決めていることがあります。このような土地では、境界確定をしようとした際に、測量などのために相当な費用がかかってしまうことがあります。
◇地盤調査を行うと安心
快適に住めるマイホームを建てるには、あらかじめ地盤調査を行っておくと安心です。地盤調査には「スウェーデン式サウンディング試験」と「ボーリング調査」の2種類があります。スウェーデン式サウンディング試験は費用が5万円前後で、半日から1日程度で結果が出ます。
一方のボーリング調査は、費用が25〜30万円かかり、調査結果が出るまでに数日かかることがあります。
島根県での注文住宅を検討する際には、その地域の気候や土地の特性を理解し、適切な土地選びを行うことが重要です。島根県は四季折々の美しい自然が魅力であり、温暖な気候が暮らしやすさを提供しています。しかし、一方で豪雨や地形的なリスクが存在し、地盤の弱さや不同沈下などの問題がある地域もあります。
特に豪雨による災害や地すべり、がけ崩れの危険性がある地域は、マイホームの建設には適さない可能性があります。これらのリスクを避けるためには、事前にハザードマップや地盤調査などの情報を活用し、安全性を確認する必要があります。また、境界やインフラ整備の状況も、将来の暮らしを見据える上で重要な要素です。
安全で快適な住環境を実現するためには、地域の特性やリスクに対する十分な理解が不可欠です。その上で、自身の生活スタイルや将来の計画に合った土地を選び、賢明な投資を行うことが重要です。地域の魅力や暮らしやすさを享受しつつも、災害リスクを最小限に抑えた住まいを手に入れるためには、慎重な土地選びが求められます。