手に入りやすくなった自然素材を取り入れた注文住宅の魅力
公開:2024.01.31 更新:2024.03.05島根の注文住宅では、無垢材、漆喰、珪藻土などの自然素材が一般的に使用されています。これらの素材を取り入れることで、快適で機能的な住環境を実現できますが、自然素材は時間とともに変化するため、選ぶ際にはその特性を考慮する必要があります。また、自然素材を使った家づくりには熟練の技術が必要であることにも留意が必要です。
目次
注文住宅でよく使われる自然素材
島根の注文住宅では無垢材や漆喰、珪藻土などを用いた自然素材由来の家づくりをすることにより、自然環境に近い温かみのある快適な暮らしを実現しています。
◇無垢材
無垢材は体に良い自然素材として注目を集める床材です。無垢材には木本来の温かい質感を感じられるだけでなく、熱伝導率が低いことで外部からの熱や冷たさを伝えづらい特徴があります。
近年では無垢材のフローリングだけでなく、表面に無垢材の板を複数張り合わせて加工した複合フローリングもあるため、より手軽に無垢材を住宅に取り入れることが可能となりました。
◇漆喰
消石灰を主原料とした漆喰は耐火性・耐久性に優れた壁材として、日本では古くからお城の壁や蔵の壁などに使われてきました。ツルッとした手触りと白の色合いが特徴ですが、特に本漆喰は施工手間がかかることから高価な素材として扱われています。
◇珪藻土
珪藻土は吸放湿性能が高いことから、近年ではコースターやバスマットなど生活用品にも多く取り入れられるようになりました。
珪藻土は他にも消臭効果・抗菌効果・防カビ効果・調湿効果に優れています。住宅においては主に壁や天井などの内装材として活用されており、素材の持つ効果だけでなく味わい深い質感や表情においても選ばれている理由となっています。
注文住宅に自然素材を使う良さとは
注文住宅に自然素材を使うことで、自然素材そのものが持つ機能性やデザインを暮らしに取り入れることができます。また化学物質を発生させない自然素材はシックハウス症候群のリスクを抑え、より健康的な家づくりに繋がるでしょう。
◇自然素材由来の機能性がある
自然素材は素材そのものに蓄熱性や調湿性、消臭性などの効果が期待できることから、デザインだけでなく機能性の高さでも選ばれています。
例えば無垢材は素足でも暖かく過ごすことができ、珪藻土や漆喰は消臭機能によって室内の空気を快適に保つことができるのが特徴です。
このように床暖房や空気清浄機など機械的なものに頼りすぎることなく、自然素材が持つ機能性によって快適に暮らせることこそ自然素材を取り入れる大きな魅力でしょう。
◇自然素材で健康的な暮らしを
一般的な新築住宅で問題となりやすいのが、住宅部材に使用される化学物質によって引き起こされるシックハウス症候群です。
自然素材を選ぶことは、このようなシックハウス症候群を起こしづらい健康的な家づくりに繋がります。
子どもの喘息やアトピー、アレルギーなどをきっかけに家づくりにも健康を求められる今、自然環境に近い暮らしを求めて自然素材は注文されているでしょう。
◇自然素材そのものを生かしたデザイン
無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材はそれぞれの持つ独特の風合いや美しさを意匠的デザインとして取り入れられるのが魅力です。同じ無垢材であっても選ぶ樹種によって色味や節の出方なども異なります。
また塗り材は漆喰か珪藻土かなど材の違いだけでなく、塗り方や色によっても雰囲気が大きく変化します。このように自然素材の家づくりでは素材そのもの魅力を引き出すデザインを取り入れられます。
注文住宅で自然素材を採用するときの注意点
自然素材を取り入れた注文住宅には魅力が多い一方、自然素材であるが故に時間が経つにつれ変化が現れやすい点に注意が必要です。
また規格化された汎用部材とは異なり自然素材は各部材の個性やクセが強いことから、自然素材の扱いに慣れた熟練の技術が家づくりの品質に大きく影響するでしょう。
◇自然素材は時間とともに変化する
無垢材は時間が経つほどに色が飴色に近く濃い色へと変化していきますが、これを「味わい」と捉えるか「古びた」と感じるかは人それぞれでしょう。そのため変化の少ない家を求める人にとって、自然素材は不向きであるため注意が必要です。
また無垢材のフローリングは調湿性能がありますが、その湿度変化によってフローリングに膨らみや隙間が生まれる場合があります。無垢材の柱についても時間の経過によって乾燥が進むことから、反りやひび割れを生じる可能性があります。
これらの変化は全て構造上の問題はないものの、見た目に大きく影響するものであるため、自然素材を採用した家づくりをする際にはあらかじめ留意しておきましょう。
◇自然素材の住宅は熟練の技術を必要とする
一般住宅で多く用いられる集成材や合板、ビニールクロスなどは規格化されていることにより施工しやすく、品質に大きな差が生まれないことが特徴です。その一方で自然素材は、各部材の個性やクセを見極めて施工する必要があるため熟練の技術を必要とします。
例えば無垢材ひとつとっても将来的な伸縮・変形がどのように変化するかを見立てて施工しなければ、新築時の仕上がりは良くても将来的に隙間が出てくるなど問題が発生するでしょう。
このように自然素材の家づくりには、自然素材の扱いに手馴れた熟練の職人の技術が欠かせません。
島根の注文住宅では、自然素材がよく使われています。無垢材、漆喰、珪藻土などが自然素材の代表です。無垢材は床に使われ、温かみがあり熱伝導率が低いため快適です。
漆喰は壁材として耐火性や耐久性に優れ、珪藻土は湿度調整や消臭、抗菌などの機能性が高い内装材として使われます。自然素材を取り入れることで機能性とデザイン性が高まり、シックハウス症候群のリスクも低減します。
ただし、自然素材は時間とともに変化するため、変化を楽しむかどうかは個人の好みに左右されます。また、自然素材を扱うには熟練の技術が必要であり、施工に慎重さが求められます。
自然素材の家づくりには注意が必要ですが、自然環境に近い暮らしを求める人にとって魅力的な選択肢です。