予算オーバーを防いで快適な注文住宅を建てる!
公開:2024.08.05 更新:2024.09.24注文住宅を建てる際、見積もりが予算を大幅に超えてしまい悩む方も多いでしょう。理想の住まいを実現するために、設備や間取り、広さなど多くの希望を取り入れようとすると、どうしても予算が膨らみがちです。しかし、適切な計画と賢い工夫で予算オーバーを防ぎ、快適な注文住宅を建てることは可能です。
年収に基づく予算設定方法から、自己資金と住宅ローンのバランスの取り方、さらには土地探しのコツや費用削減の工夫まで、実践的なアドバイスを提供します。
目次
注文住宅の予算はどう決める?
注文住宅を建てる際、予算の決定は非常に重要です。予算を適切に設定することで、無理のない返済計画を立てることができ、理想の住まいを手に入れることができます。ここでは、年収をもとにした予算の決定方法と、自己資金と住宅ローンの計画について詳しく解説します。
◇年収をもとにおおよその予算を決定
注文住宅の予算を決める際、まずは年収を基におおよその予算を設定します。一般的に、住宅ローンの返済額は年収の25%以内に抑えることが推奨されています。例えば、年収が400万円の場合、年間の返済額は100万円程度が目安となります。
これを基に、35年ローンを組むと総予算は約3,500万円となります。このうち、頭金を780万円とすると、借入額は2,720万円となります。
◇自己資金と住宅ローンの計画
自己資金は、住宅購入費用の2割以上を目安に用意することが推奨されています。ただし、貯蓄のすべてを頭金に充てるのは避けるべきです。生活予備費や将来の大きな支出に備えて、ある程度の貯蓄を残しておくことが重要です。
生活予備費の目安は、サラリーマンの場合は月収の3〜6ヶ月分、個人事業主の場合は約1年分が適切です。住宅ローンの返済期間は、長いほうが審査に通りやすいですが、購入する年齢や将来の働き方を考慮して設定することが望ましいです。
一般的には、70歳までに返済を終えられるように計画を立てることが推奨されています。また、子育て世代の家庭は教育費がかかるため、長めの返済期間を設定し、ゆとりのある返済計画を立てることが重要です。
松江市で注文住宅を建てる費用相場
ここでは島根県と松江市で注文住宅を建てる際の費用相場を見ていきましょう。
島根県で注文住宅を建てる際の相場
2023年のフラット35利用者調査によると、島根県で注文住宅を建てた方の平均費用は、建物価格が約2919万円、土地代が約646万円、合計約3565万円という結果が出ています。
一方、中国地方全体で見ると、平均費用は約4059万円(建物価格約3216万円、土地代約843万円)です。
中国地方全体の平均費用(約4059万円)と比較して、島根県の平均費用は、建物価格、土地代ともに低いという特徴が見られます。
注文住宅の費用は、建物の大きさ、建物の構造、使用する材料、設備、土地の形状などによって大きく変化します。
これらの数字はあくまで平均値であり、実際の費用は、個々の条件によって大きく異なるので注意しましょう。あくまでも、注文住宅を検討する際の参考としてみてください。
松江市の坪単価平均
土地代データによると、松江市の平均坪単価は18万9042円ですが、駅周辺など中心部は高額で、土地も狭めです。市内のエリアによって価格が大きく異なるため、予算に合わせてエリアを検討しましょう。
エリア | 坪単価 |
中原町 | 280,661 円(/坪) |
朝日町字小浜 | 226,777円(/坪) |
上乃木 | 200,000円(/坪) |
錦新町 | 139,504円(/坪) |
玉湯町玉造 | 96,198 円(/坪) |
島根県全体と比較しても松江市は高めの傾向にあるため、余裕を持った予算計画がおすすめです。
予算オーバーしてしまう原因を知ろう
画像出典:フォトAC
注文住宅づくりは予算の管理が難しいことも少なくありません。特に、最初に設定した予算を超えてしまうことは、施主にとって大きな負担となり得ます。このような事態を避けるためには、なぜ予算オーバーが起こるのか、その原因を理解することが重要です。
◇土地代や地盤改良の費用
土地を購入する際には、その土地の価格だけでなく、地盤の状態も重要な要素です。地盤が弱い場合、地盤改良工事が必要となり、その費用が予算に大きな影響を与えることがあります。
地盤改良には、地盤の強化や補強工事が含まれ、これらの費用は予算に計上しておく必要があります。
◇外構や諸費用の費用を予算に入れていない
家を建てる際には、建物本体の費用だけでなく、外構や諸費用も考慮する必要があります。外構とは、庭や駐車場、フェンスなどの外部の設備を指します。これらの費用を予算に入れていないと、後から追加費用が発生し、予算オーバーの原因となります。
また、諸費用には、設計費や申請費用、引っ越し費用などが含まれます。これらの費用も予算に計上しておくことが重要です。
◇こだわりを詰め込み過ぎた
家を建てる際には、自分の理想やこだわりを詰め込みたくなるものです。しかし、こだわりを詰め込み過ぎると、予算が膨らんでしまうことがあります。例えば、高級な素材や設備を選んだり、デザインにこだわり過ぎたりすると、その分費用がかかります。
予算内で理想の家を実現するためには、優先順位をつけて、必要な部分に予算を配分することが重要です。
予算オーバーを防ぐための対策
注文住宅を建てる際、予算オーバーを防ぐためにはいくつかの対策が必要です。以下では、優先順位を設けることと、土地探しの条件をゆるめることについて詳しく解説します。
◇優先順位を設ける
注文住宅づくりにおいて、予算オーバーを避けるためには、どの項目が最も重要かを明確にする必要があります。例えば、毎日の生活に直結するキッチンやバスルームの設備は優先度が高いと考えられます。
一方で、後から変更可能なインテリアや外構のデザインは、優先度を下げても良いでしょう。家族全員で話し合い、各自の希望をリストアップし、優先順位をつけることで、予算内で満足度の高い家づくりが可能になります。
◇土地探しの条件をゆるめる
予算内で家を建てる際に、土地探しの条件を緩めることは非常に有効な方法です。特に、理想的な土地を求めすぎると、その分価格が高くなり、予算オーバーの原因になることがあります。そのため、次のポイントを考慮し、柔軟な条件で土地を探すことをお勧めします。
まず、駅からの距離や周辺環境に対するこだわりを少し緩めることで、選択肢が広がります。駅から少し離れた場所でも、交通の便が良い地域や生活に便利な場所はたくさんあります。また、土地価格が高い都心部を避け、少し離れた郊外や新興住宅地に目を向けることで、よりリーズナブルな土地を見つけることができます。
さらに、土地の形状や日当たりなどの条件も柔軟に考えることが大切です。複雑な形状の土地や日当たりが悪い土地は、比較的安価で提供されることがありますが、設計次第で魅力的な住まいを作ることが可能です。プロの設計士や建築家に相談することで、こうした土地でも快適な住空間を実現できる可能性があります。
間取りを工夫してコストを抑える
間取りは建物の費用に大きく影響するため、計画段階からしっかりと見直す必要があります。
予算オーバーを防ぐためにできる、間取りの工夫としては、まず延床面積を見直しましょう。各部屋の広さを改めて見直し無駄なスペースを削る、部屋の用途を複数想定しておくなどの方法があります。
たとえば、子ども部屋を将来、書斎に転用するなどと考えておくと、家具の配置や収納が工夫でき、広さを有効活用できます。
また、部屋と部屋の間仕切りを減らすこともおすすめです。間仕切りを減らすと、開放的な空間になり、視覚的な広がりが生まれるメリットもあります。
間仕切りの代わりに、壁の素材を変えるなどの方法をとるのもおすすめです。
また、収納スペースも間取りの見直しポイントです。建具の裏側や天井裏など、デッドスペースを収納スペースとして活用すると、部屋を広く見せられるでしょう。
削って良い費用と削ってはいけない費用
注文住宅を建てる際、予算オーバーを防ぐことも大切ですが、住みやすさやランニングコストに目を向けることも重要です。注文住宅で後悔しないために、どの費用を削減すべきか、またどの費用を削ってはいけないかについてそれぞれ解説します。
◇削減を検討すべき費用
建物のデザインや内装は、予算を抑えるために見直すことができます。例えば、高級な素材やデザインを選ぶと費用がかさむため、シンプルで機能的なデザインに変更することでコストを削減できます。
また、内装に関しても、豪華な装飾や高価な家具を避け、必要最低限のものにすることで費用を抑えることができます。設備やオプションも削減の対象です。最新の高機能設備やオプションは魅力的ですが、必ずしも必要ではない場合があります。
例えば、床暖房や高性能エアコンなどの設備は、後から追加することも可能です。まずは基本的な設備を選び、必要に応じて後から追加することで、初期費用を抑えることができます。
さらに、外構工事も削減の対象となります。庭や駐車場のデザインにこだわりすぎると、費用がかさむことがあります。シンプルなデザインにすることで、外構工事の費用を削減できます。
◇削るべきではない費用
一方で、削るべきではない費用も存在します。これらの費用を削減すると、後々の生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。断熱性や気密性に関する費用は削るべきではありません。
これらの性能が低いと、冷暖房効率が悪くなり、光熱費が増加するだけでなく、快適な住環境を維持することが難しくなります。断熱材や窓の性能を高めることで、長期的に見てコストを削減することができます。
防犯性に関する費用も重要です。防犯設備を削減すると、家の安全性が低下し、犯罪被害に遭うリスクが高まります。防犯カメラやセキュリティシステムの導入は、家族の安全を守るために必要不可欠です。
また、優先順位の高い間取りや設備も削るべきではありません。家族のライフスタイルに合わせた間取りや設備は、日々の生活の質を大きく左右します。例えば、キッチンやバスルームの使い勝手が悪いと、日常生活にストレスが溜まることになります。これらの部分は、予算をかけてでも充実させるべきです。
松江市で家を建てるなら石川工務店がおすすめ
出典元:石川工務店
項目 | 詳細 |
会社名 | 有限会社石川工務店 |
所在地 | 島根県出雲市塩冶町781-19 |
設立年 | 1968年6月7日 |
公式サイト | https://daiku-is.jp/ |
島根県で高い評価を得ている石川工務店です。石川工務店は、伝統的な木造軸組工法をベースに、現代の技術と高い気密性・断熱性を融合させた住宅を提供しています。
出雲市でもトップレベルの技術を持つ職人を多数抱えているのが特徴です。住み込みで5年間の修行を積んだ熟練の職人たちが、一つひとつの家を丁寧に作り上げてきました。
また、地域密着型の工務店として、アフターフォローも万全です。
木造軸組工法にこだわり、自然素材を使った温かみのある家を建てたいという方や地域に根ざした家づくりを希望する方におすすめです。
施工事例
出典元:石川工務店
カウンター型のフリースペースや、大理石柄のタイルなど、こだわりを詰め込んだ住まいです。フリースペースでは、在宅ワークや勉強などが可能になっています。
キッチンの壁は大理石柄のタイルを採用し、空間を区切りました。また、収納スペースも確保した小上がり和室もポイントです。
口コミ
> 「冬も乾燥し過ぎず、適度な湿度があるので心地よい空気感なんです。暮らしやすさも大満足。職人さんの技術力で、家に求めていたイメージを見事に形にしてくれました」
引用元:日刊webラズダ
冬場の乾燥が気になる方も多い中、住み心地の良さにとても満足しているようです。湿度を保ちながら快適に過ごせる空間は、健康面でもメリットが大きいでしょう。
職人の技術力が光る、住む人の想いを形にした住まいといえます。
注文住宅の予算決定は重要であり、年収を基にした返済計画と自己資金の計画が必要です。住宅ローンの返済額は年収の25%以内が理想で、自己資金は住宅購入費の2割以上を目安にします。ただし、すべてを頭金に充てることは避け、生活予備費を残しておくことが大切です。
予算オーバーを防ぐためには、地盤改良や外構工事、設計費用などを事前に考慮し、優先順位を設けて必要な部分に予算を配分します。また、土地探しでは条件を緩め、選択肢を広げることも有効です。
削るべき費用と削るべきではない費用を見極め、特に断熱性や防犯性、生活に直結する設備には妥協せず、長期的に快適な住環境を確保することが重要です。