島根県の住宅相場は?注文住宅でかかる費用の内訳とバランス
公開:2024.01.31 更新:2024.11.28注文住宅を建てる際には、費用のバランスと内訳をしっかり把握することが大切です。住宅ローンの返済額や月々の支出を見極め、無理のない予算設定を行うことで、将来的に安定した生活を送ることができます。
また、土地の購入費用や建設にかかる本体工事費、付帯工事費など、さまざまな費用がかかるため、事前に詳細な内訳を把握しておくことが重要です。こちらでは、注文住宅を建てる際に押さえておきたい費用のバランスとその内訳について、わかりやすく解説します。
目次
注文住宅にかかる費用
注文住宅を建てる際には、さまざまな費用がかかります。家を建てるためには、建物本体だけでなく、土地や周辺環境に関わる費用も含まれます。これらの費用は一見すると分かりにくい部分もありますが、予算をしっかりと把握することが大切です。注文住宅にかかる費用の主な内訳を理解しておくことで、安心して計画を進めることができます。
◇家づくりにかかる費用の内訳
注文住宅の費用は大きく分けて以下の3つとなります。
本体建築工事費用
これは建物を構築するための主要な費用で、全体の約70%以上を占めます。具体的には、仮設工事費用(足場の組み立て、仮設電気・水道・トイレの設置)、基礎工事費用(ベタ基礎や布基礎工事)、木工事費用(木材の加工、組み立て、取り付け工事)、内外装工事(外壁、屋根、塗装、内装の仕上げ工事)、空調工事や設備の設置工事費用(キッチンや浴室などの設備の取り付け)、そして設計料が含まれます。
付帯工事費
建物本体以外にかかる費用で、全体の15〜20%を占めます。具体的には、外構工事(駐車場、庭、門、塀などの整備)、公共インフラの引き込み(水道、ガス、電気などのインフラの敷地内への引き込み費用)、家具や設備の取り付け費用、古い建物の解体費用、地盤調査費や地盤改良工事費が含まれます。
土地購入費用
土地を持っていない場合に必要となる費用です。不動産会社を通じて土地を購入する際には、仲介手数料、印紙代、登録免許税などが発生します。また、土地を所有する際には、固定資産税や都市計画税などの税金も考慮する必要があります。
島根の地価の傾向と住宅相場
画像出典:フォトAC
島根県では、地域によって地価の変動に違いが見られます。2022年度の「フラット35利用者調査」によると、島根県内の注文住宅の平均床面積は全国平均を大きく上回る約250㎡で、敷地面積は435㎡、建築費用はおおよそ4,000万円となっています。この数値は全国平均を上回り、島根県特有の土地の広さが反映されています。特に、松江市や益田市の地価は注目されています。
出典元:住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査」
◇島根県の地価動向
島根県の地価は全体的に下落していますが、下落率は縮小しています。住宅地は21年連続、商業地は30年連続で下落していますが、松江市や出雲市など利便性の高い地域では地価が上昇しています。2023年には住宅地の平均価格が3万3,500円で、前年比でマイナス0.4%の下落率となりました。松江市内中原町の住宅地が最も高い8万5,600円となっていますが、全体的には地価の下落が続いている状況です。
◇島根県の住宅地の相場
住宅地の相場に関しては、島根県の住宅地の平均価格は3万3,500円で、前年比マイナス0.4%の変動率となっています。下落傾向は続いているものの、下落率は縮小しています。松江市内中原町では、住宅地の単価が最も高く、4年連続で8万5,600円を記録しています。
また、商業地の価格も、平均で5万3,300円となり、変動率はマイナス1%ですが、こちらも下落率は縮小しています。住宅地や商業地では、一部の地点で価格が上昇しているものの、全体的には人口減少や高齢化の影響を受けて、地価が下落している地域も多くあります。
注文住宅を建てる際に重要な費用バランス
注文住宅を建てる際には、費用のバランスをしっかりと考えることが非常に重要です。特に、住宅ローンと年齢、収入のバランスを取ることが、無理なく住宅を建てるための鍵となります。また、将来のライフスタイルや家族構成を見据えた住宅選びも、長期的に安心して暮らすためには欠かせません。これらの要素を踏まえ、計画的に進めることが、後悔のない注文住宅の実現に繋がります。
◇住宅ローンと年齢と収入
住宅ローンと年齢、収入のバランスは、注文住宅建築時に考慮すべき重要なポイントです。まず、現在の年齢と収入をベースに、無理のない住宅ローンの返済額を計算し、それを基に注文住宅の予算上限を設定することが大切です。
理想的な住宅プランにこだわりすぎると、実際の住宅ローン審査で通らない可能性があるため、初めの段階で仮審査やシミュレーションを行い、予算の上限を明確に把握しましょう。
住宅ローンの審査では、年齢、職業、収入などの要素が考慮されます。頭金を多く用意できる場合、ローン額が低くなり、審査の通過率が高まる可能性があります。ただし、頭金が不足していたり、年齢が若かったりする場合、審査が難しい場合があります。
◇将来的なライフスタイルに合わせた住宅を
将来のライフスタイルに合わせた注文住宅を選ぶことは非常に重要です。住宅を建てる際には、今後の生活スタイルや人生設計を考慮し、計画を立てる必要があります。
まず、家を建てるエリアを選ぶ際には、土地価格の地域差に注意が必要です。人気エリアや駅前、商業施設の近くなどは土地価格が高く、それに伴い建築費用も増加します。予算とライフスタイルに合わせてエリアを選択しましょう。
次に、部屋数と床面積を決定する段階では、家族の人数やライフスタイルを考慮に入れましょう。将来の変化にも柔軟に対応できるプランを立てることが大切です。また、建物の広さが決まったら、それに合わせて土地を購入する必要があります。駐車場や庭などの要件も考慮し、適切な土地の広さを計画しましょう。
注文住宅の費用は大きく3つに分かれ、本体建築工事費用、付帯工事費、土地購入費用があります。
本体建築工事費用は建物を構築するための主要な費用で、全体の約70%以上を占めます。具体的には、仮設工事費用、基礎工事費用、木工事費用、内外装工事、設備の取り付け工事費用、設計料が含まれます。次に、付帯工事費は建物以外の部分にかかる費用で、15-20%を占め、外構工事や公共インフラの引き込み、家具の取り付け費用などが含まれます。最後に、土地購入費用は土地を持っていない場合に必要で、仲介手数料や印紙代、登録免許税などの費用もかかります。
島根県内では注文住宅の価格が全国平均を上回っており、特に松江市や益田市の地価が注目されています。島根県の地価は下落率が縮小しているものの、住宅地は21年連続、商業地は30年連続で下落しています。ただし、利便性の高い地域では地価が上昇し、二極化が進んでいます。
住宅ローンを考える際には、年齢や収入とのバランスを重要視し、無理のない返済額を計算することが必要です。また、将来のライフスタイルに合わせて住宅を選ぶことも大切です。エリア選びや部屋数、床面積、土地の広さを検討し、予算とライフスタイルに合致した理想の住宅を建てましょう。