島根県で人気のエリアと注文住宅を建てる際気を付けたいポイント
2023.11.28島根県は、出雲地域、石見地域、隠岐地域の3つに大別されます。県域のほぼ90%が山地・丘陵地であり、平地はわずかです。一般的に温暖で穏やかな地中海性気候が広がっており、年間を通じて温暖な日が多いのが特徴です。島根県で注文住宅を建てる際は、建材や外装、屋根の設計などを工夫し、地域の気候や自然条件に合った住まいを考えることが大切です。
島根県の特徴と気候について
島根県の地形的特徴や気候についてご紹介します。
島根県はこんな所
島根県は日本海側の山陰地方に位置している県です。隣接している県には、鳥取県、山口県、中国山地をへだてて広島県があります。島根県の面積は約6,708 km²、人口は2023年時点で649,235人です。
島根県は、出雲地域、石見地域、隠岐地域の3つに大別されます。県域のほぼ90%が山地・丘陵地であり、平地はわずかです。島根県の特筆すべき地形の特徴は、東西に細長い形状をしていることです。県域の東端と西端の距離は約230㎞にも及び、車での移動では4時間ほどかかります。
島根県の地形は、数少ない平地の海抜が低いという点も特徴です。宍道湖から中海に広がる宍道湖低地帯は巨大な湿地帯で、東西に約60㎞、最大幅約8㎞と範囲が広く、その多くが海抜2m以下となっています。
島根県の文化は歴史的な要素が豊富で、出雲大社では縁結びのご利益があると信じられており、毎年多くの参拝客が訪れます。石見銀山は、江戸時代に栄えた日本最大の銀山で、現在は世界遺産として登録されています。伝統芸能や祭りも盛んで、地元の伝統を受け継いだ行事が数多く催されます。島根県では農業と漁業も重要な産業であり、特産品としては出雲そばや仁多米などが人気を集めています。
島根県の気候
島根県の気候は、一般的に温暖で穏やかな地中海性気候が広がっており、年間を通じて温暖な日が多いのが特徴です。夏は比較的暑く、日中の気温が高くなりますが、海に近い地域は海風の影響を受けて比較的涼しい傾向があります。冬は寒冷ではありますが、本州の内陸部に比べると暖かく、雪が降ることはあるものの積雪が深くなることは少ないです。
島根県は全体的に降雨量が比較的多い地域ではありますが、その特徴として梅雨の時期や冬季に降水が集中する点が挙げられます。また一部地域では集中豪雨が見られることもあります。このため、島根県では梅雨や冬季の降水に注意を払い、これに備えた生活や農業が行われています。
島根県で住むならどのエリア?人気エリアを紹介
島根県での住居選びの際は、各エリアの特徴や魅力を把握しておくことが重要です。以下で、島根県の人気のあるエリアを紹介します。
出雲市
出雲市は、出雲大社や日御碕灯台、湯の川温泉など、数多くの観光スポットが点在し、おいしいものも満載の魅力的な都市です。名産品の出雲そば、日本酒、ぶどう、いちじく、しじみなど、さまざまな地元の味覚を楽しめます。
都市部は医療や交通のインフラ、大型商業施設などが充実していると同時に、海や山が近くに広がる自然に恵まれた場所でもあります。都市部と田舎の両方の魅力を兼ね備えているため、移住先としても人気です。移住希望者への支援策として、UIターン女性支援助成金などが実施されています。
浜田市
浜田市は、美しい海と山地が共存する魅力的なエリアです。伝統文化が豊かで、ユネスコ無形文化遺産に指定されている「石州半紙」や、地域芸能である「石見神楽」が市内で広く愛されています。
観光スポットも充実しており、海水浴場やしまね海洋館アクアスなど、子どもたちも楽しめる場所が点在しています。アジやカレイなどの海の幸、ぶどうや梨、柿などのおいしい農産物も豊富です。豊かな農業や漁業、伝統文化に魅了された人々が、浜田市に移住するケースが近年多くなってきています。
松江市
松江市は島根県の県庁所在地です。市の中心部には国宝である「松江城」があり、その歴史的価値が市全体を彩っています。インフラの充実、市内の求人倍率、商業施設・病院・学校の充実度、地域活動の多さなどから、「暮らしやすさ日本一ランキング」で1位に選ばれたこともあります。
移住を検討する人々にとっては、市の移住コンシェルジュの移住支援や相談が受けられる点も魅力です。
雲南市
雲南市は、松江市と出雲市に隣接している中規模の年です。都市部へのアクセスが良く、松江市まで40分、出雲市まで30分、さらに広島市まで2時間という利便性が特徴です。このような背景から、雲南市は都市の利便さと田舎の穏やかさの両方味わえるエリアとして人気を集めています。
市でも「田舎暮らし体験できる都市」としてさまざまな施策を実施しています。具体的には、古民家や空き家見学、田舎暮らし体験、先輩移住者訪問などです。雲南市へは、田舎ののんびりした場所で子育てしたいという家族が移住するケースが多いです。
島根県で注文住宅を建てる際気を付けたいポイント
島根県で注文住宅を建てる際は、島根県の気候や地理的な影響を考慮することが大切です。島根県で注文住宅を建てる際に注意すべきポイントを解説します。
潮風対策
島根県は海に近い地域が多いため、潮風から家を守る対策が重要です。
適切な建材の選定
潮風は塩分を含んでおり、これが建材に影響を与える可能性があります。防食性の高い建材の使用や、定期的なメンテナンスが必要です。
耐久性のある外装
外壁や屋根には耐久性のある素材を選び、特にサビにくい材料を使用することで、潮風による腐食を軽減できます。
定期的なメンテナンス
外部の木部や金属部分は潮風によって劣化しやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。洗浄や防水処理を行い、建物を保護する対策が重要です。
雪害対策
島根県は冬季には積雪がある地域もあり、雪害に備えた構造や対策が必要です。
適切な屋根の勾配と材質
屋根の勾配を適切に設計することで、積もった雪が自然に滑り落ちやすくなり、雪の重みによる負荷を軽減できます。また瓦、コロニアル、ガルバリウム鋼板など屋根の材質によっても滑りやすさが変わります。ソーラーパネルを設置する場合は、一般的な屋根材よりも雪が滑りやすいため、注意が必要です。
屋根の耐雪構造
雪の重みに対応できるような耐雪構造を採用することが重要です。強固な屋根構造を備え、雪による負荷に耐えることが求められます。雪対策として、バルコニーや玄関ポーチなどに付属屋根をしっかり取り付けることもポイントです。
島根県は、日本海側の山陰地方に位置し、鳥取県、山口県、広島県と隣接しています。県の特徴は東西に細長い形状で、山地・丘陵地が90%以上を占め、平地はほとんどありません。気候は温暖で、夏は比較的暑く、冬は寒冷ですが積雪は少ない傾向です。
島根県には出雲地域、石見地域、隠岐地域の3つの地域があり、観光スポットや伝統文化が豊富です。特に出雲大社や石見銀山は有名です。また、農業と漁業が盛んで、出雲そばや仁多米などが特産品として知られています。 住むエリアとしては、出雲市、浜田市、松江市、雲南市が人気で、各地域には魅力的な要素があります。島根県での注文住宅建設時には、潮風対策と雪害対策に注意が必要です。建材や外装、屋根の設計などを工夫し、地域の気候や自然条件に合った住まいを考えることが大切です。
理想の注文住宅を建てるために、各エリアの特徴を理解し検討するといいでしょう。