島根で注文住宅を建てるにはいくらかかる?住宅・地価の相場
公開:2024.01.31 更新:2024.03.05注文住宅の費用は大きく3つに分かれ、本体建築工事費用、付帯工事費、土地購入費用があります。島根県内では注文住宅の価格が全国平均を上回り、地価は一部の地域で上昇中。住宅ローンを考える際には、年齢や収入とのバランスを重要視し、将来のライフスタイルに合わせて住宅を選ぶことが大切です。
目次
注文住宅にかかる費用の内訳
家づくりの費用は、本体建築工事費用、付帯工事費、土地購入費用の3つに分かれます。
◇家づくりにかかる費用の内訳
注文住宅の費用は大きく3つに分かれます。
まず、本体建築工事費用があります。これは建物を構築するための主要な費用で、全体の約70%以上を占めます。具体的には仮設工事費用(足場の組み立て、仮設電気、水道、トイレの設置)、基礎工事費用(ベタ基礎や布基礎工事)、木工事費用(木材の加工、組み立て、取り付け工事)、内外装工事(外壁、屋根、塗装、内装の仕上げ工事)、空調工事や設備の設置工事費用(キッチンや浴室などの設備の取り付け)、そして設計料が含まれます。
次に、付帯工事費(別途工事費)があります。これは建物以外の部分にかかる費用で、一般的に全体の15-20%を占めます。具体的には外構工事(駐車場、庭、門、塀などの整備)、公共インフラの引き込み(水道、ガス、電気などのインフラを敷地内に引き込む費用)、家具や設備の取り付け費用、古い建物の解体費用、地盤調査費、地盤改良工事費が含まれます。
最後に、土地購入費用があります。土地を持っていない場合、土地を購入する必要があります。不動産会社を通じて土地を購入する際には、仲介手数料、印紙代、登録免許税などの費用が発生します。また、土地を所有する際には固定資産税や都市計画税などの税金も考慮する必要があります。
島根の注文住宅と地価相場の動き
2022年度の「フラット35利用者調査」によれば、注文住宅における床面積の全国平均は約123㎡、敷地面積は約174㎡、建築費用は約3,700万円でした。一方、島根県では床面積の平均は約250㎡、敷地面積は435㎡、建築費用はおよそ4,000万円であり、全国平均を上回っています。
出典元:住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査」
島根県内では特に松江市と益田市の地価に注目が集まっています。松江市の地価公示価格の平均値は島根県内で1位ですが、やや下落傾向にあります。1㎡あたりの単価は最も高い地点で16.6万円でした。一方、益田市の地価公示価格の平均値は島根県内で2位ですが、こちらも下落傾向が見られます。1㎡あたりの単価は最も高い地点で7.6万円でした。
2023年現在、島根県の地価は下落率が縮小していますが、住宅地は21年連続、商業地は30年連続で下落しています。ただし、松江市や出雲市などの利便性の高い地域では地価が上昇しており、二極化が進んでいます。
住宅地の平均価格は3万3,500円で変動率はマイナス0.4%と、下落率は縮小していますが、21年連続の下落が続いています。最も高かったのは4年連続で松江市内中原町の8万5,600円でした。商業地も平均価格が5万3,300円で変動率はマイナス1%と、下落率は縮小していますが、30年連続で下落しています。
住宅地では前年から増えた地点が24地点に、商業地では9地点に増加し、新型コロナの収束を見越した経済の正常化への期待感が背景にあるとされています。
低金利政策などにより、松江市や出雲市などの利便性の高い地域では人口流入があり、地価が上昇していますが、それ以外の地域では人口減少や高齢化により地価の下落が進んでいる状況です。
注文住宅を建てる際のお金の考え方とは?
住宅ローンと年齢、収入のバランスが注文住宅建築時の重要ポイントです。また将来のライフスタイルに合わせた住宅選びも重要です。
◇住宅ローンと年齢と収入
住宅ローンと年齢、収入のバランスは、注文住宅建築時に考慮すべき重要なポイントです。まず、現在の年齢と収入をベースに、無理のない住宅ローンの返済額を計算し、それを基に注文住宅の予算上限を設定することが大切です。
理想的な住宅プランにこだわりすぎると、実際の住宅ローン審査で通らない可能性があるため、初めの段階で仮審査やシミュレーションを行い、予算の上限を明確に把握しましょう。
住宅ローンの審査では、年齢、職業、収入などの要素が考慮されます。頭金を多く用意できる場合、ローン額が低くなり、審査の通過率が高まる可能性があります。ただし、頭金が不足していたり、年齢が若かったりする場合、審査が難しい場合があります。
◇将来的なライフスタイルに合わせた住宅を
将来のライフスタイルに合わせた注文住宅を選ぶことは非常に重要です。住宅を建てる際には、今後の生活スタイルや人生設計を考慮し、計画を立てる必要があります。
まず、家を建てるエリアを選ぶ際には、土地価格の地域差に注意が必要です。人気エリアや駅前、商業施設の近くなどは土地価格が高く、それに伴い建築費用も増加します。予算とライフスタイルに合わせてエリアを選択しましょう。
次に、部屋数と床面積を決定する段階では、家族の人数やライフスタイルを考慮に入れましょう。将来の変化にも柔軟に対応できるプランを立てることが大切です。
また、建物の広さが決まったら、それに合わせて土地を購入する必要があります。駐車場や庭などの要件も考慮し、適切な土地の広さを計画しましょう。
注文住宅の費用は大きく3つに分かれ、本体建築工事費用、付帯工事費、土地購入費用があります。
本体建築工事費用は建物を構築するための主要な費用で、全体の約70%以上を占めます。具体的には、仮設工事費用、基礎工事費用、木工事費用、内外装工事、設備の取り付け工事費用、設計料が含まれます。次に、付帯工事費は建物以外の部分にかかる費用で、15-20%を占め、外構工事や公共インフラの引き込み、家具の取り付け費用などが含まれます。最後に、土地購入費用は土地を持っていない場合に必要で、仲介手数料や印紙代、登録免許税などの費用もかかります。
島根県内では注文住宅の価格が全国平均を上回っており、特に松江市や益田市の地価が注目されています。島根県の地価は下落率が縮小しているものの、住宅地は21年連続、商業地は30年連続で下落しています。ただし、利便性の高い地域では地価が上昇し、二極化が進んでいます。
住宅ローンを考える際には、年齢や収入とのバランスを重要視し、無理のない返済額を計算することが必要です。また、将来のライフスタイルに合わせて住宅を選ぶことも大切です。エリア選びや部屋数、床面積、土地の広さを検討し、予算とライフスタイルに合致した理想の住宅を建てましょう。